気になるお酒 1
☆春鹿(はるしか)
『春鹿』の今西家は、あの鹿の遊ぶ春日公園のほとり、春目大社の境内にあります。
もともと春日さまの社家の家柄なのです。
明治維新のころまで神社に仕えたのち、維新の動乱後庄屋をしていた大和那山の地に移っていきましたが、明治17年(1884)いまの場所にあった酒屋を買いとって、酒造をはじめました。
なにしろ由緒ある家柄でもあるし、春日大社の祭りの御神酒もつくります。
とくに3月13日の春日祭のときなど、前もって今西清兵衛蔵元自ら杜氏と連れ立って、日本で一番古い大社内の酒蔵のある酒殿に参り、祭りの目にそなえて御神酒用の濁酒の仕込みをする。
まだ家業のほうの酒も仕込みの最中だし、お永取りの寒い季節で大変だろうと思われますが、社家の一員である今西家にとってこの御神酒づくりは他に代えがたい大切な行事なのです。