気になるお酒 6
☆梅乃宿(うめのやど)
奈良県下ないし近畿全域を管轄とする大阪国税局の鑑評会では、『梅乃宿』は県下に数少ない金賞受賞酒でした。
また、この蔵には、石原鉄男という50代半ばの杜氏が健在で、この人、奈良、三重の酒蔵ではよく知られた名但馬杜氏です。
人柄は誠実で、その酒づくりは細心の技術を尽す。
ちょうど『特選街』(昭和57年5月)で吟醸のコンテストも行なわれることになったので、『梅乃宿』の九号と十号それぞれの酵母による56年度吟醸を審査に加えてみた。
結果は、『香露』『梅錦』『西の関』『浦霞』『菊姫』はじめ名だたる全国の名吟醸のひしめく中で、『梅乃宿』(九号酵母)が第9位となり堂々ベストテン入りを果たした。
このとき最終推奨銘柄は212銘柄に及びました。
『梅乃宿』はその中でも9位で、『浦霞・大吟醸』『西の関・秘蔵古酒』すらしのいだ。
いきなり名酒としてランクづけられたのだった。
しかも、このときは赤磐雄町の酒米で仕込んだものではなかったのです