口説き文句には間接話法
プロポーズの言葉にもいろいろあるが、「ぼくの苗字をもらってほしい」というのも、しゃれた部類に属するだろう。
しかも、こういった口説きの文句にも時代の背景がうかがえておもしろい。
「いっしょに夜明けの珈排を飲まない?」というのも古くなった。
「ねえ、今夜ぼくと人づくりしないかい」なんていう不謹慎な言葉は、池田内閣の国づくり、人づくり、所得倍増計画がとりあげられた頃につくられたものです。
冗談はさておき、このように直接的な言葉を、別の間接的な言葉におきかえて表現することも、言葉のおしゃれだ。
「暖かくなってきたね」
「そうですね。コートが重く感じられますものね」
言葉の洗濯は選択です。
キザな言葉を使うのではなく、身近にある言葉、生活に密着した言葉から選んで使い場所を考えるとよい。
その言葉の意外性が新鮮味に通ずるのです。
このような言葉のおきかえの可能性は非常に大です。
「楽しい」という言葉は「土曜の夜のような」という言葉におきかえることもできる。
これをビジネスの場に持ち込んで考えれば、宣伝文として、新鮮なコピーとして十分使えることが多い。