気になるお酒 3
☆柳生錦(やぎゅうにしき)
『柳生錦』はその名のとおり柳生の里の地酒です。
柳生は、いまでは奈良市の一地名になっているけれど、近鉄や国鉄の奈良駅からはバスで五十分はかかります。
むしろ国鉄の笠置駅からならバスで十分足らず、今川という谷川が流れる杉の香匂う山間に開ける里が、柳生十兵衛ゆかりの柳生の地です。
『柳生錦』の酒葎転訓の渓流沿いの坂道にあります。
すぐ近くに柳生屋敷があり、冬は相当な寒気に包まれる。
『露葉風』という地米で仕込んだ純米酒がひどく旨い。
『特選街』の純米酒コンテスト(昭和57年1月)でも、『喜久泉・田酒』『西の関・美吟』『玉乃光・吟醸』『梅錦.酒一筋』などに次いで、5位にランクされたぐらいだ。
吉田武義杜氏は経験30年の丹波杜氏。
でき上がった酒が旨昧に富むのは、この杜氏の技楠に負うところが多いでしょう。
麹は手づくりと機械麹と両方使っていますが、『特選街』誌で上位入選を果たしたのは、手づくりの麹のほうだった。